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泊まれるザハ・ハディッド建築「モーフィアス」

私は、宇宙に行きたいとは思えない(ファッションが楽しめないから)けど、宇宙並みの刺激は常に求めています。

2018年6月15日、マカオにオープンしたザハ・ハディッド建築の「MORPHEUS(モーフィアス)」は、まさに宇宙旅行の気分に浸れるホテルでした。

マカオ・コタイ地区のカジノリゾート「CITY OF DREAMS MACAU(シティ オブ ドリームズ マカオ)」の施設の一つとしてオープン。

故ザハ・ハディド女史による、人間離れした建築にただただ圧倒されて、興奮のあまりリラックスはできませんでした(笑)。柱がなく、繭のような構造物だけで支えているため、巨人の手の平で寝ているような感覚。慣れると、この浮遊感が居心地良くなるのかも。


エントランスから見上げると、蜘蛛の巣のような世界が広がります。ずっと見ていても飽きません。


プールもいわゆるリゾートホテルとは一線を画し、SF映画の世界のよう。


客室には、ロビーに併設するPIERRE HERME(ピエール・エルメ)のフルーツケーキとチョコレートが。チョコレートは、この建築をモチーフにした板チョコで、もったいなくていまだに食べられていません!

モーフィアスに泊まる日のシャンパーニュは、BOLLINGER ROSE 2006 Limited Edition(ボランジェ ロゼ 2006 リミテッドエディション)と決めていました。このBOLLINGERタイポグラフィーをモチーフにした構造物みたいなケースが、建築とリンクして!

ディナーは、モーフィアス内で一番気になっていた中華「天頤(Yi)」がすでに満席だったため、CITY OF DREAMS内にあり、モーフィアスのお隣に位置する「譽瓏軒 JADE DRAGON(ジェイド ドラゴン)」へ。このお店は、「Asia's 50 Best Restaurants 2018」でマカオで唯一ランクインしていて、『ミシュランガイド香港・マカオ 2019』では3つ星を獲得しているレストラン。

そこにシャンパーニュを持ち込ませてもらいました。持ち込み料は日本円にすると5,000円くらい。

とてもフレンドリーで、丁寧なサービスをしてくれるソムリエさんで、ロゼシャンパーニュの温度管理も完璧。

アミューズで牡蠣のフライが登場して、牡蠣マニアな私は大興奮。

当然のように、ロゼシャンパーニュと相性抜群でした。

その他、美容と健康に良さそうな医食同源なお料理が続々。

小菓子は食べきれないので持ち帰らせてもらいました。

書家の方が常駐していて、記念にその日いただいたメニューなどを書いた「書」をくださいます。スケール感ある内装もふくめ、特別なディナーにふさわしいレストランでした。


そのまま、カジノを横切って客室へ。

水回りもザハ・ハディッド的世界観!バスタブは、外観の一部を切り取ったようなデザインです。


ドライフルーツとナッツがぼこぼこ入ったピエール・エルメのケーキは朝食にぴったりでした。


ピエール・エルメのお店は、ロビーフロアにあります。この一角も、尋常じゃない!


どっちが上でどっちが下か麻痺してしまう無重力空間のような建築に泊まると、自分が地球にいることを忘れてしまいます。宇宙どころか四次元にいるのではと錯覚するような感覚は、今まで生きてきて初めて!衝撃的な体験ができました。

「MORPHEUS(モーフィアス(ラテン語で「モルフェウス」))」は、ギリシャ神話に登場する夢の神の名前。カジノをする人もそうでない人も、宇宙にいるような非現実的空間で夢心地な時間が過ごせるホテルです。



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